愚渓寺住職殿・責任役員殿 平成17年6月5日 高橋地区総代 平井芳夫 諸堂建設事業に関する意見と要望 |
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平成17年3月26日に提出しました「諸堂建設事業に関する質問と意見」には平成17年5月18日にご回答いただきました。拝読しまして納得できた所と共に、注意してしいただきたい点や要望などが出ましたのでここに提出させていただきます。 1.建設委員会の設置経緯と委員会の構成並びに役割・責任・権限に関する質問に対して、選出方法・構成・役割等についてご回答いただきました。この中で、委員会の運営は愚渓寺建設委員会規約に基づいて行なっているとのことですが、その規約なるものを拝見いたしたく。少なくとも総代は内容を把握しておく必要があります。 2.契約にいたる経緯について、仮契約(平成16年6月24日)をし、契約内容のチェックを行なった上で本契約を結んだとの内容ですが、契約上重要となる約款の読み下しが十分でないように感じます。 3.環庇責任についてのご回答は工事請負契約約款第27条堀庇の担保による、となっておりますが、失礼な言い方ですが条文を十分理解されていないのではないでしょうか。添付の条文を読みますと、もうほとんど請負側の瑕疵責任を問われるースは発生しません。私には無茶苦茶な条文に思えます。 建築業界ではこれが常識なのでしょうか? だとしても甘んじてそれを受け入れる必要はさらさらないでしょう。 畷庇責任の条文一つをとってもそんな状態ですから、他の条文も推して知るぺしです。重要な条文についてはチェックが必要です。これは是非やっていただきたい。 なお、環庇の条文についての具体的な問題点等は別紙にまとめてありますのでご参考にしていただければと思います。 4.災害に対する備えの質問のご回答では、 業者が入る損害保険について約款第22条で規定しているようですが、前述のように重要条文ですので十分チェックしておく必要があります。また、農協の現在加入している保険で建設中の被害(地震を含む)についても保険対象とのことですが保険金は見合っていますか。 5.見積り金額の明細についての質問は、質問内容についての誤解があります。 たとえば本堂は工事費が2億5738万円となっていますが、その内訳はどうなっていますかという質問です。妥当性の検証をするためには、もう少し細かい単位でわからないと話になりません。 いきなり2億なにがしと言う金額が出るはずもなく、必ず内訳があるはずです。来てないのなら請求してください。当然内容はチェックさせてください。 6.請負代金の支払時期と金額についての質問には、 完成時一括検収で、6回の前払い金は、出来高払いとするとのことですが、当然業者側には出来高め予定があるはずですね。(いつまでに何をつくって、費用はいくら) 業者にこの資料を提出させてください。一般的に工程表あるいは管理項目を盛り込んで工程管理表と言う(建設業界では逢う言い方?) 7.検収期間についての質問には、完成の届けを受け、検収後14日以内に引渡しを受けるとご回答いただきました。検収期間が何日あるのかはっきりしませんが、約款上はどうなっているのでしょう。この期間でしっかり検査し不具合があれば指摘する必要があります。2週間はいるでしょう。場合によっては検収期間の延長ができるようにしておくべきでしょう。 8.進捗報告会については月1回は行ないたいとのことですが、実施方法や使用する資料等詳細については決まっていないようですね。肝心なのは、こちらでやり方を決め業者に守らせることです。 必要資料(業者側で用意する) 進捗報告書、工程管理資料、不具合管理表 必須出席者 寺側 代表役員、責任役員(建設委員)、管理責任者 業者側 総責任者、担当者、現場監督、棟梁 必須議事と譲事録(議事録は業者側でとる) . 前回議事録の確認 業者側報告 進捗報告書を基本資料として適宜必要資料を用いで報告 質疑応答 寺側の要望等もあれば伝える。 9.寺側の管理・監督体制については、建設委員会で鋭意努力、日々交代で現場に務めるとのことですね。 建準委員が日々交代で見回るのはいいことだと思いますが、専門知識を有した監理者を置き、管理・監督に当らせることが肝要と思います。管理者による毎日の見回りは必要なく、週一日程度でで十分ではないでしょうか。造り込まれてしまう(隠れてしまう)不具合の発見は専門家でないと無理でしょう。 以上色々申し述べましたが、中には「そんな手間ひまかけてめんどうなことができるか。信用して任せておけば何も問題など発生しない。」と考えられている方もいるかもしれ事せん。、しかし、その考え方は甘く危険です。自分のお金でマイホームを建てるのなら、どうぞご自由にですが、法人が数億ものお金をかけての事業ですので、最小限法人としての事業体制は整えないといけません。 ご賢察の程宜しくお願いします。 |